生体骨と人工骨

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又は購入に関与する者
医療担当者等 医療担当者、医療業務関係者の総称

出所:医療機器業公正取引協議会

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生体骨の構造と役割

病気や事故で骨移植が必要となった方に使用される、人工骨。患者様の負担を軽減するためには、安全性が高い製品であるのはもちろんのこと、骨伝導性の高さが求められます。

ここでは人工骨の説明の導入部として、生体骨の構造と役割について見ていきます。


生体骨は強い方向性を有する組織

骨膜に包まれた骨の内部は、外壁を形成する「皮質骨」とその内側にあるスポンジ状の「海綿骨」に大分されます。

皮質骨は、「骨層板」が積み重なった層状の構造をしており、内部に血管が走る一般的な「ハバース管」を年輪のように骨層板が取り囲んだ円柱状の「ハバース層板」が存在します。骨の長軸方向に平行に走るハバース管に対して、皮質骨にはもうひとつ、垂直方向に血管を通す「フォルクマン管(貫通管)」と呼ばれる管があります。骨の外部と内部を結ぶフォルクマン管を通って皮質骨に導入された血管や神経は枝分かれし、ハバース管を走行します。

生体骨の構造


ハイドロキシアパタイトの結晶がコラーゲン線維に沿って規則正しく配列

骨は、リン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトとたんぱく質の一種であるコラーゲン線維でできており、分子レベルで見ると、コラーゲン線維の走行する方向に沿って、ハイドロキシアパタイトの結晶が規則的に配列する構造をしています。

骨はこのように強い方向性をもった運動系の組織なのです。


体内のほとんどの血液は「骨髄」で製造

骨はまた、私たちの身体において、「身体の支持」「器官の保護」「造血」「カルシウムの貯蔵」といった様々な役割を果たしています。このうち造血を担うのが、髄腔(骨の中心にある空洞)を満たしている「骨髄」。骨髄には、血液細胞に分化する「造血幹細胞」が存在し、ここで体内のほとんどの白血球・赤血球・血小板が製造されています。

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